こんにちは!
地域によっては春一番も吹き、少しずつ春に近づいていますね。
女川も、きょうは青空広がる穏やかなお天気です。
わたしの春の楽しみは、なんといっても桜です!
早く咲かないかな、とわくわくし、
開花のニュースを聞くと、お休みの日はどこの桜を愛でに行こうかなと悩み、
散ってゆくまで、それはもう桜のことで頭がいっぱいで忙しいのです!笑
さて、騒々しい前置きとなりましたが、
きょうご紹介するのは、女川の桜にまつわるお話、「桜咲く地蔵」です。
女川駅前商店街シーパルピア女川の一角に安置されているお地蔵様。
平成28年12月22日に、この場所にてお披露目されました。
このお地蔵様の御縁起をご紹介します。
平成23年3月11日の東日本大震災の津波により、大きな被害を受けた女川町。
町の樹として町内各所で季節を彩っていたたくさんの桜の大木も、
この津波により根こそぎ海へと消えてしまいました。
しかし、旧第二保育所の庭にあった2本の桜の樹は、その三分の二を引き千切られながらも
残った幹から数輪の花を咲かせました。
町民を元気づけてくれたこの津波桜を守ろうと、町民有志により
「女川桜守りの会」が結成され、多くの方のお力添えをいただき、桜の保存活動が開始されました。
しかし、厳しい冬を越したあと、翌春には新芽が見られず、5月末に残念ながら枯死との判定。
その後、伐倒した幹は保管され、この幹の生かし方を検討した結果、
地蔵尊を彫り出して頂くことになったのです。
京都在住木地師の小田健太郎氏の手により地蔵尊像が彫り出され、完成したのが平成25年2月。
女川に運ばれてきてから仮安置されていた地蔵尊が、平成28年12月にようやく現在の地に安置されました。
震災を経て、生まれ変わった女川の桜。
新しい町を見守ってくれているような気がします。
日中は陽射しが注ぎ込み、柔らかな表情のお地蔵様。
皆さまも女川町にお越しの際には、ぜひ立ち止まって見ていただければと思います。
近寄っていただくと・・・
地蔵堂も可愛らしく、思わず頬がゆるみます^^
桜の咲くころに、思いを寄せて。
もうすぐまた3月11日がめぐってきます。
皆さまが心穏やかに過ごされることを、ささやかながら願いつつ
きょうのブログをお届けしました。
text:えま